Fetal Abnormality Diagnosis Assistant System
髄膜瘤(二分脊椎)
・神経管欠損症(NTD:neural tube defect)の1つ。
・妊娠5週頃の神経管の癒合の障害が原因。
・lemon sign, banana signで診断が可能。
・髄膜瘤は二分脊椎の最重症型、嚢胞性で中に末梢神経を含む場合がある。
・神経管の上端または下端に発生する。
・水頭症、全前脳症、脳梁欠損、染色体異常などでみられる。
髄膜瘤/lemon sign
二分脊椎(髄膜瘤)
髄膜瘤の症例で観察された頭部のlemon sign。前頭蓋のlemon型の変形は,lemon
signとよばれており,二分脊椎で重要な超音波像であるとされる。二分脊椎の場合,頭蓋内圧が低下し,他の部分に比べ最も影響を受けやすい前頭蓋が変形するものと考えられている。週数がある程度(34週以降)進むと頭蓋の強度が増加し,lemon
signが消失することも多い。二分脊椎での頭蓋内の超音波所見として,lemon sign以外に大槽(cisterna
magna)の消失によりみられるbanana signがある。
二分脊椎の症例で観察された髄膜瘤。胸椎の癒合不全による脊椎の欠損が観察されており,脊椎からの突出した髄膜瘤(menigocele)を伴っている。
前に戻る 最初に戻る