Fetal Abnormality Diagnosis Assistant System
胆管嚢胞(choledochal cyst)
・上腹部右側の単一の嚢胞として描出される。
・肝嚢胞、胆嚢の重複、内臓錯位、十二指腸閉鎖との鑑別が必要。
・嚢胞の位置関係(特に肝臓や臍帯静脈)に注意する必要がある。
総胆管嚢胞の例
総胆管嚢胞(19w)
妊娠19週の総胆管嚢胞(choledochal cyst)の超音波像である(腹部横断像)。胃の描出される断面で腹部の右側に嚢胞が描出されている。double
bubble signに似ているが、胆管を丁寧に追っていくとこの嚢胞と合流することが診断の助けとなる。
総胆管嚢胞は日本人に良くみられる。上腹部右側の単一の嚢胞として描出される。鑑別診断としては、消化管の嚢胞、肝嚢胞、胆嚢の重複、内蔵錯位、十二指腸閉鎖などが挙げられる。予後としては、20-30才代で胆管炎などの症状を呈することが多く治療の対象となる。
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