Fetal Abnormality Diagnosis Assistant System
肺低形成(pulmonary hypoplasia)
・肺の重量と容積の低下。全出産児(死産を含む)のうちの頻度は約6〜7%であるとされる。
・原因としては、羊水過少、胸腔内腫瘤、心血管系の異常、筋骨系の異常、神経系異常、染色体異常などがある。
・予後は肺低形成の程度により異なるが、胎児期に肺低形成と診断される症例の約80%は新生児期に死亡するとされる。
肺低形成の例
肺低形成(28w)
肺低形成の超音波像である(胸部横断像)。胸郭が異常に小さく描出されており、特に前胸部がつぶれて見える。心臓に比して肺が異常に小さく、肺低形成の存在が示唆される。胸部縦断像ではベル型胸郭を呈す。肺の断面積や、心臓胸郭比の計測も診断の助けになる。
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