腹壁破裂(gastroschisis)
・腹壁全層の欠損により起こる。欠損部は臍帯の右側に接する
・発生学的には妊娠6週頃の右臍帯静脈の異常による。
・母体のα-フェトプロテイン(AFP)の異常高値。
・臍帯付着部の右側に接しての腹壁の全層にわたる欠損像、羊水中への腸管の脱出像、小さな腹部が特徴。
・脱出臓器としては、小腸、大腸、胃、非常にまれに肝臓。
・腸管の浮腫、腸管壁の肥厚、腸管拡張。
・羊水過多がみられることもある。
・心奇形がまれにみられる。
・染色体異常など合併異常のないものの予後はおおむね良好。
・臍帯ヘルニアの破裂例との鑑別