Fetal Abnormality Diagnosis Assistant System
心室中隔欠損(VSD:ventricular septal defect)
・四腔断面、左室流出路断面で心室中隔の欠損が観察される。
・カラードプラ法による心室間のシャント血流が描出される。
・膜様部欠損では四腔断面よりむしろ左室流出路断面での観察が有効である。
・出生後には左右心室の圧較差が明らかになり、超音波診断がより容易となる。
・染色体異常(21トリソミー、18トリソミーなど)でみられることが多い。
心室中隔欠損の例
心室中隔欠損(38w)
妊娠38週子宮内胎児発育遅延症例の四腔断面像である。心室中隔に大きな欠損を認める。出生前に容易に診断されるような大きな心室中隔欠損は、
trisomy などの染色体異常であることが多く、多発奇形を有することがあるので、超音波検査で大きな心室中隔欠損を認めた場合は、他の心奇形や頭部、消化管、腎泌尿器、口唇口蓋裂、overlapping
finger ,rocker bottom footなどの他臓器の異常を十分検索する必要がある。
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